グループLINEにありがちな『いざこざ』に子どもが悩んだら・・・

こんにちは。家族を楽しむお母さんの習慣形成コーチふぁみママこと渡邉さおりです。

「ママ~、もうクラスのグループLINE、抜けたくなってきた~。」
こんな言葉を子どもから聴かされたら、ドキッとしませんか?
さあ何があったのでしょうか。あなたが私の立場だったら、お母さんとしてどんな対応をされるでしょうか。これは、実際あった我が家での話です。

クラスメイトとLINE

今では、いじめの温床にもなっていると言われるグループLINE。親や学校からは、見えにくい子ども達だけの世界ですね。実際SNSのやり取りは、学校でもデリケートな問題になっています。

息子が中1の時には、グループLINEの悪口が問題となり、入っている子ども達も親も学校も後味の悪い嫌な思いをしました。

今回の舞台は、中2の娘のクラスで、4分の3の子が入っているクラスのグループLINE。入っていない子はLINEを使っていないなど理由のある子で、さすがに意地悪をして入れていない子はいないようです。

何かあったな~とは思いましたよ。よくよく聞いてみると、学校で起きたクラスのいざこざをLINEの中で話題にしているうちに、だんだんと悪口が出始めてきたらしいのです。

ちなみに、悪口を言われている子はこのLINEには入っていません。悪口を書く子が1人増え2人増え、あっという間にLINEのメッセージ数が増えてきて、自分は書いていないけれど、何も反応せずに見ていることは、悪口に参加していることになるのではないかと思えてきたそうです。それで、私に伝えてきた言葉が、「LINEグループを抜けたい」だったのです。

グループLINE

では、先にグループLINEの便利さと怖さを考えてみましょう。

  • 過去のやり取りが見られる
  • 学校から帰ってきてからでも友達とやり取りができる
  • 時間割などがわからず困ったときに誰かが教えてくれる
  • 部活の遅刻などは、既読した子が先生に伝えてくれる
  • 学校ではあまり話さない子がLINEになると『陽キャ(陽気なキャラクター)』に変身する
  • 言葉の表現が短く強く(時にきつく)なる
  • 言葉の選び方によって、誤解を招く怖さがある
  • 書かれている内容が本気か冗談か、わからない時がある

これはほんのごく一部。とても便利なものですが、上手に使わないと、大切なお友達を傷つけたり、自分自身が傷ついたりしてしまうツールですね。

今回は、LINEを利用した『本人には見えない悪口。』そこから本当のいじめに発展することもあれば、言い方ひとつで今度は矛先が自分に向かう怖さもあります。

次は私が悪口言われない?

始め、娘が恐れたのは、矛先が自分へ向くことでした。仲のいいクラスではあるけれど、SNS上では違う顔を見せる子も、少なからずいます。嫌なやり取りを見るのも嫌だけれど、SNS上で『悪口はやめよう』なんて発言をして、矛先が自分に向くようなことがあったら、明日学校へ行くのがつらくなりますよね。

こんなLINEのやり取りは見たくないけれど、便利なこともあるし、このタイミングで抜けたら今度は私も何か言われない?と。実際起きるかどうかはわからないけれど、子どもにとっては、あるあるの悩み・・・。クラスというコミュニティーは、一日の大半を過ごし、一年の大半の思い出を作る場所ですから、そこに居づらくなるというのは、子どもにとってはとてもつらいことですよね。

さあ、どうする?

ここからは、我が家の家族会議の出番です。
どんな意味合いでみんなが書いているか、何人くらいがヒートアップしてきているか、具体的にだれが書いているか、娘がグループLINEを確認し、詳細を教えてくれました。ヒートアップしているのは、片手ほどの人数。あとは参加していません。

私と息子は、本当にあったお兄ちゃんの時の事例を話しました。それを聞いて娘は、これ以上悪口がひどくなったら、誰かが学校の先生に話すかもしれない、そうなったらきっとみんなで反省会だ・・・シミュレーションすればすぐにそれは最悪のシナリオだと気づいたようです。

今は悪口のやり取りがあったことを知らない子も知ることになり、本人も知ることになり、直接書いた子はすごく怒られ、傍観者もどうして何も言わなかったのかと怒られる。

何ができるか、どうしたいのか、兄や母ならこういう立場になったらどうするか、などを3人で話しました。娘の考えた行動は「よし、今から、学級委員に連絡しよう」でした。LINEの中に入っている学級委員は、娘の仲のいい子です。今回はちょっと悪口を書いている側に入ってはいるものの、本来はみんなが一目置いているリーダーなのです。

行動が早ければ、解決も早い!?

ささっと、娘が委員への個人LINEを送ると、委員はすぐに「ごめん、俺このLINEには悪口を書くの、やめる」とグループLINEに書き込んだそうです。すると次々に、そうだね、良くないよね。いじめになるもんね。こういうことグループLINEに書いちゃダメだよね、と。次々に悪口ストップのメッセージが入り始めたというのです。

それからほどなくして収束しました。こんなことと言えば、こんなことですが、解決は早ければ早い方がいいのです。SNSのことなのですから。

ちなみに、「やっぱ、委員長はすごいね!」と何人もが書いていたそうです。娘は、「私が個人LINEしたことは絶対に誰にも言わないから、委員長も誰にも言わないように口止めした。」と言いました。

息子と私が「軍師だね~」と褒めちぎると、娘は、収束の手を考えた自分が竹中半兵衛のようだ、そういうの、いい感じ、と照れました。娘はそれからしばらくの間、ほっこりする~~と満足気に、グループLINEを眺めていました。

いざという時に隠さない、頼れる、親子関係でありますように。

いつ子どもが巻き込まれるともわからないSNSの世界。小さなできごとなら、日常茶飯事で起きているようにも思います。できることなら、子ども達で解決したい、そういう傾向はあるような気はしますね。

中高生のこどもは家族のことよりも、友達や社会の方に目が向くようになります。頼らなくてもいいことはもちろん頼ってもらわなくてもいいのですが、いざという時に頼れない親子関係になってしまうのは、ちょっともったいないです。

親も子も学ぶチャンスになるからです。親は子の成長している姿を学び、子は親の経験や言葉から解決策のヒントを学びます。生活全般を把握することは不可能ですが、自立を促しながらも、いざという時のためにも、心はつないでいたいものですね。

その夜の娘の日記です。(今の子は日記も携帯アプリなんですよ)

 

今日わたしは、2ー〇を助けた👼🏼🏹💓
グループLINEでの、出来事。1人の子が悪口を書き始めた。そしたら、どんどん広まっていろんな子が書いていった。それを見ていた私は、とてもイライラしていた。学級委員の2人も書いていたからである。だから、学級委員に悪口書くの、やめた方がいいよ👍と言った。そしたら、ぴたっとおさまった。私の行動で2ー〇が、助かった。悪口を、書くのをやめて!と思っている子は、沢山いたはずだ。そこで手を指し伸ばすことが出来るかできないかで未来が、変わることを実感した。悪口が、止まったことでスッキリした❤
未来は誰かの少しの勇気で変えられる。
さすが私。

最後の『さすが私』 (笑)。
余談になりますが、この部分が、娘の全てを物語っているように思います。苦手なことやできないことがたくさんあっても、子どもは自己肯定感が高いだけで、こんなにも上手に与えられ、豊かに生きていけるのだと改めて実感した一言でした。

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