死別シングルマザーは、特異な体験?

私は、2005年に死別シングルマザーになりました。でも、自分自身が死別のシングルマザーになるまでは、死別のシンママが世の中にいることすら、考えませんでした。自分や周りにそういう人がいないと、案外別世界のことなのかもしれませんね。

死別シングルマザーは、世の中にどのくらいいる?

平成28年度の全国ひとり親世帯等調査の結果が厚生労働省のHPにあります。
母子世帯は123.2万世帯。父子世帯は18.7世帯。その中で、死別の母子世帯は、8.0%、死別の父子世帯は、19.0%。多いととるか少ないととるかは、人それぞれかと思いますが、シングルマザーが100人いたら、そのうちの8人くらいが死別のシングルマザーという割合です。死別シンママは、10万人弱いるということになりますね。

身近な死別シンパパ、死別シンママは?

ちなみに、もうすぐシングルマザーになって14年になりますが、歴が長いこともあって、この間に、死別のシングルマザー、シングルファーザーの知り合いが増えました。肌感覚で多くなったと感じるのは、不治の病で若くして亡くなるママやパパが周りに増えたことです。それも、私の周りは圧倒的に死別シングルパパが多いですね。データにもあるように、死別シングルパパの方が割合が高いからでしょうか、ちょっとわかりませんが。
子どもの繋がりで知り合った死別ひとり親家庭も、すでに片手を越えています。残された子どもたちのことや、家族を置いて先立たねばならなかったパパやママのことを考えると、本当に言葉がありません。

ひと昔前は、もっと多かった?!

このデータは、昭和58年から掲載されています。昭和58年当時は、離婚の割合は、母子家庭の49.1%、死別の割合は36.1%。そんなに大きな開きはありませんよね。死別の数が多かったというより、今ほど離婚のひとり親家庭が多くないので、死別のパーセンテージが上がっているのだと思われます。

現代は8割が離婚による母子家庭、1割弱が死別母子親家庭

35年以上前は、5割弱だった離婚母子家庭の割合も、現代では母子家庭全体の8割近くになりました。子どもたちも、「パパがいない子もクラスの中にもいるよ。」といいますから、珍しくない家族の形にはなってきたのかなと思います。

特異な体験かもしれない、でも、大丈夫。

死別シングルマザーと話していて、時々死別した当時の自分の感情がよみがえる言葉があります。それはこんな言葉です。「私ばっかりどうして・・・。」
それ、私も昔、思っていた・・・って。私もずっとずっと思っていましたから。自分で選んだんじゃないよって、心のどこかで思っていました。いいと思います、だって本当なんだもん。どっかで決めてきたかもしれないけど、そんなん、わからんですものね。

今、いいほど時間が過ぎて、子どもたちが大きくなって思うことは、私は配偶者がいないつらさを、誰よりも知っているし、いる有難さも知っている、そしてかけがえのない宝物のような時間の中で残してくれた子ども達がいるから、生かされていることに感謝できる。他の人よりも少し違う体験をしたかもしれないけれど、それがあって今がある。それがあって今、できることがあるし、伝えられることがある。それを感じています。

10万人弱が形こそ違っても、死別のシンママになり、今を生きています。
特異な体験は、ちょっと私を得意にさせてくれるんです(笑)そんなお馬鹿な冗談でも笑って言えるように、これからも生きていけたらいいなと思いますし、そんなシンママ仲間が増えたらいいなと思います。

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