パパやママを亡くした子どもたち

  • ふぁみママこと、渡邉さおりです。

今朝、ばったりママと死別した子に会いました。(プライバシーもあるので詳細は書きません。ご承知おきください。)

「あれ!こんなところで会えると思ってなかったわ。おはよう」

「おはようございます」

「最近どう?」

「ん~、まあまあ」

「風邪は引いてない?」

「うん」

にっこり、生前のママによく似た笑顔を最後に見せてくれて、お互い別れました。

残念な会話ですよね~。全然気の利いた言葉が出ませんでした。我ながら、自己嫌悪です。

もうちょっと、「パパも風邪ひいてない?」とか「困ってることあったら、いつでも連絡してね」くらい言えばよかったかなとか。どうしてもう少しくらい何か言えなかったんだろうと残念な気持ちになりました。

実は「元気?」って、私には、案外簡単に聞けない言葉なんですよね。我が家のように長い年月が経っていれば普通に聞けるんでしょうけど、まだ日が浅い、多感なお年頃の子。

元気?って本当に言っていいのか迷います。子どもって、残されたパパやママに心配をかけまいと、元気にふるまうこともあるし、「元気?」って聞いたところで、答えはYESに決まっているし。

死別で残されたパパやママとは、今までたくさん話をしてきたけれど、思春期の子と話すことはあまりありません。

うちの子達は、偶然に知り合った2組の死別パパと3人の子どもたちと、よく8人で一緒にご飯を食べたり、クリスマス会をしたり、そういえば川遊びになんかも行っていました。ひと時の寂しさとか、楽しさとかを、一緒に分かち合う、特別な仲間だったように思います。ここ数年は年賀状のやりとりだけですが、今でも当時のことは懐かしく思い出されます。

パパやママと死別して、家族の形が今までと違うバランスになったとき、それをどこかで支える人や時間があったら、もしかしたら子どもたちにとっても、いいかもしれません。子どもたちが、少し羽を休めるための仲間や空間です。

子どもにとって、パパやママは、唯一無二の存在、絶対的な存在、そして一番影響を受けやすい存在です。その存在が、目の前から消えてしまうのですからね。代用にはならなくても、少しでも補う何かがあれば気持ちも楽になるかもしれません。

今日みたいなバレンタインデーや誕生日も、何かサプライズできるかもしれません。

私たち親子にもできることは、まだまだたくさんありそうです。

 

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