夢のあとさき

家族を楽しむお母さんの習慣形成コーチ ふぁみママこと渡邉さおりです。

お盆が過ぎ、朝晩の風が涼やかになってきましたね。

昨日、娘にとっては先輩と一緒に挑む最後の合唱のコンクールが終わりました。
昨年は、次の大会へも進むことができたので、まだ1か月以上先まで緊張感が続いていました。ちなみに昨年はあと一歩のところで、全国大会への夢が潰えて、今年こそは!との思いもあって、文化部ですが、暑い中、熱い練習の毎日でした。

部活動って、どうなるの?

  • 休養日は週2日以上、平日1日以上、土日で1日以上
  • 一日の活動時間は平日2時間、土日は3時間程度
  • 夏休み等は長期の休養日を設ける
  • 科学的トレーニングを導入し、短期間で効果が得られる活動にする
  • ・・・

これは、今年の始めに運動部活動ガイドラインの骨子として発表された概要の一部です。先生方の働き方改革もあいまって、娘の中学校でも4月からおおよそこれに沿って、実施されています。(ただし、部活動の管轄時間外はクラブという形で、技量を高めている部もありますけどね。)

娘の合唱部も、学校の全体ルールに従い、部活の活動時間が短くなりました。新2.3年生は前年度から頑張ってきていますから、多少人数が少なくても安定した合唱になりますが、新1年生は5月から合唱のイロハを覚えて、8月の2つの大会に間に合わせていくのです。それだけでも大変なのに、今年は編成の関係で多くの1年生が入り、おまけに部活時間が減ってしまうという、昨年には経験のない三重苦からのスタートでした。部活の事情もいろいろとありますが、先生の働き方改革は必要なことだと思うので、先生方の激務が改革によって、多少でも変わればとは思います。

少しずつの積み重ね

『学校で練習できる時間が少ない』ということは、学校での練習時間だけでは、昨年のような質の高い合唱はできない・・・。おまけに曲も難しい・・・。夏休みの前まで、なかなかまとまらないパートもあり、娘から焦りが伝わってくるような毎日でした。娘は、昨年までは、気が向いた時だけ歌うだけだった自主練習も、この夏は家でしっかりとやるようになりました。「大好きな先輩たちと一緒に中部大会に行きたい、行ったことがない全国大会に行きたい」それが中2の娘の夏の目標でした。

娘たち2学年は、先輩の3学年ととても仲がいいです。その上の今の高校1年生のOGとも仲がいいので、この夏もOGは毎日のように、誰かが交代で差し入れをしてくれながら、練習を見に来てくれたそうです。彼女たち合唱部は、そうやって、学年を越えて日々の関りを深く強くすることで、少しずついい部の雰囲気といい合唱を作り上げてきたのだと思います。

大切なのは、いい感じ。

  • 仲間がいい雰囲気であること
  • みんなが一体感を持つもの(服装や持ち物、髪形など)に気持ちよく取り組めること
  • 仲間にポジティブな考え方や言葉遣いが浸透していること
  • 自主的であること

私が娘から合唱部のことを聞いていつも感じていることです。でも、この合唱部が特別なのではなく、結果を残している多くのチームは似ているのではないでしょうか。
多くの中高生が部活の人間関係で悩む中、こういういいチームにいられるだけでも幸せだと思います。大切なのは、いい感じ、いい雰囲気を作ること。いい雰囲気は、いい言葉遣いや考え方から生まれます。同じことをして、全員で高みを目指していることで、一体感も生まれます。脳科学やコーチング指導などを受けなくても、経験的にわかってくるのが娘のいる合唱部の良さのように感じます。

コンクール後の先生の言葉

合唱は鳥肌が立つほど響く歌声でした。いろんな思いがよぎって、聞きながら涙が出てしまいました。でも、結果的には次の大会へは進むことはできませんでした。1つの順位の差で、残念ながら彼女たちの夏は終わりました。先生がされたという結果後の言葉が素敵だったので、思い出に残しておきます。これは、娘の合唱部のことだけでなく、仕事でも、家事でも、子育てでも、様々な活動に通じていることではないかと思います。

  • 勝とうとする思いで歌う合唱は、いい合唱にはならない。いい合唱をすることで、結果的に他校を抜き、勝つことはできる。
  • 自分達らしい合唱を届けよう。自分達も楽しもう。
  • コンクールは、コンサートだと思おう。聞いて下さるお客さんを喜ばそう。審査員の講評用紙に、『楽しませていただきました』と書いていただけるような合唱をしよう。

明日からは、先輩のいない新生合唱部!娘たち合唱部の成長が楽しみです。

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