なぜ、お父さん、お母さんと呼ぶの?と聞かれたら。

こんにちは。家族を楽しむお母さんの習慣形成コーチ ふぁみママこと渡邉さおりです。

お子様は、ご両親のことをなんと呼んでいますか?
パパ、ママ?
お父さん、お母さん?
お父様、お母様?
ダディとかマミーとかの家庭もありますね。

ちなみに我が家では、主人は息子が2歳8か月の時に他界していますが、息子は主人のことを『とうちゃん』、私のことを『ママ』と呼んでいました。理由は、主人が父ちゃんと呼ばせたくて、私はママと呼んでほしかったからで、深い意味はありません(笑)
ちなみに、今は私のことを、息子は『母さん』娘は『ママ』と呼んでいます。

『日本のこころの教育』

境野勝悟先生の『日本のこころの教育』という本をご存知でしょうか。
致知出版社から出版されている有名な本なので、もしかしたら、どこかで目にされた方もいらっしゃるかもしれませんね。個人的には、親も子も、人生で何度も読み返した方がいいと思っている本のうちの1冊で、我が家の本には、たくさんの付箋が貼ってあります。
昨年、境野先生の講演をお聞きする機会に恵まれました。昭和一桁のお生まれでありながら、和装の居住まいも、お声の張りも、それはそれは力強く、魅力的で、聞く側の心持ちさえ手に取るようにおわかりになるようでした。そんな境野先生の御著書の中に、お父さんお母さんの呼び名のいきさつが書いてあります。

お母さんとは・・・

結婚した女性を『かみさん』と呼ぶ人がいますよね。おかみさんは、お日身(かみ)さんより派生した言葉で、日(か)は、古代では太陽が燃えている様子を表す擬態語だったそうで、身(み)は、私達の身体という意味だそうです。お日身(かみ)さんは、太陽の体、太陽の身体を日身(かみ)と表現したものなのです。
お母さんは、いつも明るく、あたたかく、三度の食事を作って生命をはぐぐむ役割です。千年以上も前から、子どもは自分の母親を『太陽さん』と呼んでいたことになります。

ですから、お母さんは、いつも家族の太陽なのです。
一緒に泣き、悩んでも、家族の太陽。これが私達日本人の『お母さん』です。

お父さんとは・・・

子どもやお母さんのために、一所懸命外へ出て働いてきてくれるお父さん。そんなお父さんのことを見て、太陽のように『尊い人』だと表現したそうです。その『と』を使い、お父さんと呼ばれるようになったそうです。
人間は、太陽のような母と、太陽のように尊い父から生まれてくるのですね。

お母さん、仕事に行って疲れて帰ってくるお父さんを、どうぞ尊んで、優しく接して差し上げてくださいね。尊い人とお子さんが感じるのは、お母さんがお父さんを尊い人だと敬っている姿を学ぶことから始まるように思います。子ども達が大きくなって、子どもたち自身が尊いお父さんに成長したり、太陽のようなお母さんに、成長するためにも、今のお母さんが、大切な人を尊ぶということはこういうことだというところをぜひ見せてあげてくださいね。

太陽の子として生きる子に育てましょう。

日本人は、古来から太陽を大切に思い、両親を呼ぶときに『お父さん、お母さん』を使っていました。現代は、西洋から入ってきた読み方もありますので、子ども達に何と呼ばれていてもいいのですが、子ども達には、自分達の命は、唯一無二の太陽のように大切なものだと思っていてほしいものです。

一人一人の命が輝く日本でありますように、一人ひとりの命を大切にできる日本となりますように。どうぞお父さんもお母さんもお子さんも、家族みんなが太陽のように、毎日を明るく、あたたかく、生きられたらいいですね。

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